中国の工場での商品作りでなぜ失敗してしまったのか

Business
この記事は約5分で読めます。

自転車用のオリジナル ジャージとビブショーツを作ろうとアリババで工場を探し、サンプルと作り、工場見学をして、早速本生産してもらいました。しかし、出来てきた商品は自分の思い通りの商品にはなっていませんでした。結果的に商品作りに失敗してしまったということなのですが、今回はその辺の顛末と原因、そして対策を書いてみようと思います。

中国の工場での商品作りでなぜ失敗してしまったのか

順に原因、理由、対策を挙げていきますので、商品作りの参考にしてもらえたらと思います。

サンプルを作らなかった

先程サンプルを作ったと書きましたが、一体どういうことかというと、僕は自転車用のジャージとビブショーツのオリジナル商品を作ろうとしていたわけですが、型紙から作るわけではなくいくつかモデルがあって、色のデザインやタグなどの細かい仕様を変えてオリジナルとするということでした。いくつかテンプレートといいますか、元になるモデルがあるということですね。

その中から二つ選んでサンプルを作ったわけですが、サンプルを作った後に価格帯を少し下げようと考えて、色のデザインは同じで下位モデルに変えたわけです。ここまでたどり着くまでに数ヶ月を要していたので、正直、もう一度サンプルを作って、それを日本に送ってもらって、という工程が果てしなく無駄な気がしました。すでに一度、別モデルですが同じデザインでサンプルを作っているわけですし。

本来は生地が変われば同じインクでも色合いが変わるので、サンプルは作った方がいいです。そういう危惧はあったので、本生産に入る前に一つだけ作って、その写真を送ってもらうことにしました。

写真を見ると悪くない感じに見えます。それでも写真と実物は違うことが多いですからカスタマーサポートのシンディーさんにどう思うか一応聞いたのですが、特に問題も無く良いのではないか、という感じでした。

その後決済をして本生産してもらいこちらに送ってもらったのですが、箱を開けて検品した時には正直ガッカリしてしまいました。グレーと紺の二種類だったのですが、両方とも少し強い光が当たると紫色がかった色に見えます。

紺色のTシャツだと時間が経つと退色して紫色になりますが、ああいう感じです。なぜ紺色のTシャツが紫になるかというと、通常3色か4色の異なる色を混ぜて紺色を作るのですが、その時に使うブルーの色が他の色より退色しやすく、退色すると紫色になってしまうということです。今回の商品は強い光が当たるとそういう感じの紫に見えるわけですね。

これは失敗したと思いました。シンディーさんに報告したのですが、シンディーさんは「写真ではOKだって言ったじゃないですか、それはもうしょうがないですよ」という感じです。こちらもサンプルを作って自分の目で確認しなかったのが悪かったという思いもあったので、そのまま引き取ることにしました。ここまでたどり着くのに数ヶ月かかっていたので本当にガッカリしました。

カスタマーサービスは単なる通訳者

結局はサンプルを作って確認しなかったのが悪いということなのですが、こちらとしても何ヶ月もやり取りをしてきたわけなので、こちらの好みや要求することはシンディーさんもわかってくれていて、もし何かあればシンディーさんが何か言ってくれるという無意識の期待があったのも事実です。今回であれば「光の加減で紫に見えるから、多分気に入らないと思うので、何か対策を考えた方がいい」と言ってもらえるという感じのことですね。

終わってみるとシンディーさんは単なる通訳者で、顧客とデザインチームを繋いでいるだけの人だということでした。要するにシンディーさんはなんの責任も負っていないということです。常にやり取りは英語なので、単純にこちらと社内のしかるべき人言の間で通訳しているだけということです。ということは、もっとうまくいくように何かをアドバイスしたり、事前に何かのミスを防いだりといったことは一切やらないということです。

デザインデータを生地にプリントしているスタッフも単純に言われたデータをプリントしているだけなので、僕が作ろうとしている商品のコンセプトなんて知る由もありません。シンディーさんも我関せずという感じであるのであれば、僕がやろうとしていることを実現しようとする責任者が相手側には誰もいないということになります。

ここに至るまでにたくさんの会社と連絡を取りました。そこでたくさんのカスタマーサービスとメールでやり取りをしたのですが、全体的に感じたのは、やはり皆単なる通訳者だということです。自転車アパレル業界自体が比較的若い業界ですので、社内には若い人ばかりです。その中でも外国との窓口になるカスタマーサービスは、まず英語が出来ることが最重要で、それ以上のスキルがあまり求められていない感じがします。

取引するかどうかはカスタマーサービスのレベル次第

このカスタマーサービスにもやる気のあるなしが如実にあります。ものすごく意欲的に取り組んでくれる人もいれば、要求する資料すら送ってこないようなやる気のない人もいます。英語のレベルも高かったり低かったりで色々です。別に高い英語力は求めませんが、お互いに理解出来ないのであれば、これはどうしようもありません。

とても興味深い会社で是非取引したいのだけど、対応するカスタマーサービスがやる気もなく英語力もかなり低いのであれば、どうやっても取引するまでには至りません。そうなると会社のレベルというよりは、カスタマーサービスの良し悪しで取引するかどうかを決めなければならないということもあるわけです。

面倒でも時間がかかってもサンプルは作ろう

相手側に信頼出来る責任者がいない以上、面倒でもサンプルを作って必ず自分の目で確認しなければなりません。サンプルと違うものを本生産で作ってきたのであれば、それは指摘して返品し、再生産してもらうことも可能ですが、サンプルを作らなかったのであればそれも出来ません。

ま、当たり前といえば当たり前の結論ですが、信頼出来る責任者が相手側にいないのならば、必ずサンプルは作りましょうという結論でした。

以前書いた記事で、今回の中国の工場を訪問した時のことを書きました。興味あれば読んでみてください。

アリババで見つけた工場を実際に訪ねてみた






Image by Free-Photos from Pixabay

Image by Richard Reid from Pixabay

コメント

タイトルとURLをコピーしました