初めての中国の工場とのつき合い方

Business
この記事は約7分で読めます。

個人の商売でサイクリング アパレルを作るのに2年ほど中国の工場とやり取りしました。その時の経験から初心者が中国の工場とどうやって接したら上手くいくのかを、僕の経験から書いてみようと思いますので、参考になればと思います。

初めての中国の工場とのつき合い方

アリババで中国のサイクリング アパレルを製造しているメーカーを探して10数社とコンタクトを取り、そのうちの何社かとやり取りをして1社を選び、いくつか商品を製造しました。メールで写真やビデオを見せてもらいながら商品を製造したのですが、なかなか苦労しました。今思うと中国側も方法論が確立してない状態で、手探り状態な感じだったと思います。

例えば日本のサイクリング アパレル製造会社の場合は、かなり細かくオーダーする方法が決まっています。色のデザインをするためのテンプレートがあったり、データの入稿方法が指定されていたりですね。それを一通り読んで、そこに当てはまらない場合は要相談みたいな感じだと思います。

中国の場合は、どんな感じでオーダーしたら良いのか聞くと、「なんでも出来るから作りたいものを言って」みたいな感じで返信されます。これって一番困りますよね。テンプレート的なものがないのかと尋ねると、実はテンプレートがあって、顧客から要求されて始めてそれを送ってきます。

最初から次に起こるアクションを予想して、事前に向こうからアドバイスや資料を送ってくるということがありません。なぜそうなるかというと、多分ですがカスタマーサービスの経験が少ないからだと思います。英語が出来るという理由で採用になるのですが、その業界にいる年数が皆1年、2年とかなり少ないのではないかと思います。

設備や人員は十分にあると思うのですが、それをオペレートしている人材の経験値が少ない感じです。これは業界によって違うでしょうが、中国の場合は国内にそれを消費する人達がいないのにも関わらず、海外向けに製造販売しているということもありますから、こういうことが起こりうるのだと思います。海外に需要があるから経験がない状態で無理やり会社を作るという感じですね。

もっと成熟した業界、例えば普通のアパレルであれば熟練したカスタマーサービスというのもいそうですが、そうでないのであれば、日本の会社のように打てば響くということはあまり期待しない方がいいと思います。

まずはこういう前提で中国の工場を上手く使う方法を書いてみます。

相手の英語に怒らない

まず始めに英語についてです。基本的にはとてもフレンドリーで親切なのですが、英語のレベルはそれほど高くありません。ですので、ときには相手も気がつかないうちにかなり失礼な物言いになっていることがあります。正直、カチンときますが、これはお互い様だと思って怒りを鎮めましょう。相手も悪意があるわけではないと思います。中国側も努めて失礼のないように気をつけているのを感じることは多いのですが、色々とやり取りをしているとたまに失礼に感じることがあります。

英語のネイティブが中国とやり取りするときにもこの事には気をつけた方がいいとどこかで読みましたので、英語のネイティブにとっても注意事項なのだと思います。

あまり難しい注文はしない

僕の商品作りのコンセプトが色でした。既存の商品にはない微妙な色合いで差別化を図ろうとしたわけです。

結論からいうと、これは失敗でした。色はかなり難しいです。僕は昔からかなり色にはこだわりがあるのですが、工場側もそうかというとそれは違います。自分が色に敏感だとはあまり思っていなかったのですが、相手があまりにも色に対してのこだわりがないので、多分僕はかなり色に敏感な方なのだと思います。こういう感覚的なものは人によるので、あまり高度なことを相手に求めない方が物事は上手く進みます。

結局、僕の実現したい色の商品をどうやって作るかで相当に時間を費やしてしまい、相手も疲れ果ててしまいました。あまり時間がかかるとお互いに疲れてきますし、相手も商売として利益が出るのかと疑いを持ってきますから、お互いにとってよくありません。数百万円単位の大きな取引でないのなら、なるべく簡単な注文で実現出来る商品コンセプトがいいと思います。

商品作りになるべく時間をかけない

繰り返しになってしまいますが、何度もやり直しをさせるような難しいことを注文すると、相手も嫌になってきます。まだ中国側が若い会社の場合、非常に一生懸命に取り組んでくれるので、こちらも頑張って自分のやりたいことを実現しようと拘ってしまい、非常に時間がかかってしまうことがあります。この状態はお互いにとって良くないです。

相手が日本の工場ならば多分そういうことにはならないと思います。というのは日本だと人件費が高いので利益になるまでにあまりにも時間がかかるのであれば最初から断ってくるでしょうし、時間を短縮出来るなら出来る限り短縮しようとするでしょう。そこまでのコスト管理が出来なければ商売が成立しないわけですね。

中国の若い会社は人件費が安いこともあるでしょうし経験も少ないというのもあるので、消耗戦でもつき合ってくれます。これはお互いにとって良くない状況です。こちら側としても実際に商品が売れて利益になるまでに非常に時間がかかってしまうとモチベーションが落ちて行き、ビジネスモデル自体に疑いを持つようになって成功のチャンスが少なくなります。

まずは簡単な商品から売り始めてみる

何度も同じことの繰り返しのようになって申し訳ないですが、ビジネス全体を考えると、まずは簡単に作れる商品を作ってもらうのがいいと思います。商売は物作りよりも売る方が難しいです。今はインターネットで簡単に売れる時代になりましたが、それだけ競合もたくさんいますし、まずは物作りはなるべく短時間で済ませて、売る方に注力した方がいいと思います。

それでも物作りの段階で譲れない場所というのはあると思いますが、もし譲れるなら譲ってなるべくシンプルにし、まずは生産と販売を一巡させてキャッシュフローを作る。徐々に自信が出てきたら予算を増やして、次の段階で物作りに拘る、という感じがいいと思います。くれぐれも中国側との消耗戦に陥らないように。お互いに良いことはありませんので。

もし徹底的に商品に拘りたいのであれば、値段は倍くらいになるかもしれませんが、中国は諦めて日本の工場と取引をした方がいいと思います。まぁ、業界によっては中国の方が安くて、しかも優れているという場合もあるでしょうけど。

必ずサンプルを作って確認する

商品の本生産に入る前に必ずサンプルを確認するようにしましょう。商品作りの過程でこちらの要望をメールに細かく書いたとしても、相手がそれを正確に受け取って、しかも商品作りに正確に反映させてくれるということはないです。相手のカスタマーサービスもあなたとだけやり取りをしているわけではないでしょうし。

大袈裟にいうと、散々メールで四角でなくて丸いやつがいいと書いても、出来てきた商品が四角くなっている可能性があります。ですので、必ずサンプルを作って確認し、それと全く同じものを生産してもらうという形にしましょう。

この辺については以前具体的に書きましたので、この記事の一番下にあるリンク先を見てみて下さい。

最後に

サイクリング アパレルに関しては中国のレベルは悪くないです。使っている生地やR&D部門の頑張りなど、ヨーロッパに追いつこうと努力している会社も多いです。

ですので、いい会社を見つけて商品が作れれば、日本で作るコストの半額くらいで商品を作る事が出来ます。中国生産が出来ればメリットがあるという事ですね。

なぜ他の国ではなくて中国かといいますと、個人事業の仕事を受けてくれる工場というのは多くないからです。日本生産だとかなり割高ですので商売にするのは難しいですし、ヨーロッパも同じ状況です。他のバングラデシュとかベトナムでの生産も可能なのかもしれませんが、個人事業レベルだとアリババがあるので中国が一番簡単です。

もちろん業界によって状況が違いますが、あなたの作りたい商品が中国でも作れるのであれば、一つの選択肢になると思います。

では、頑張ってください。

商品作りに失敗した経験と、工場を訪ねた時の顛末を以前書きましたので、興味あれば読んでみて下さい。

中国の工場での商品作りでなぜ失敗してしまったのか

アリババで見つけた工場を実際に訪ねてみた






Image by Ryan McGuire from Pixabay

Image by www_slon_pics from Pixabay

Photo by Moose Photos from Pexels

コメント

タイトルとURLをコピーしました