海外一人旅って、どうしてそんなに緊張する?

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海外を一人旅するととても緊張します。この緊張ってどこから来るのでしょうか?なんとかして和らげる方法ってないものでしょうか?その辺を20年の間に合計17か国、計4年ほど海外に滞在した筆者が考えてみようと思います。

海外一人旅って、どうしてそんなに緊張する?

現在の自分は海外一人旅をしてもそれほど緊張しなくなりました。なので、緊張はまだ海外に慣れていない頃の一時的なものだと思います。そのうち緊張しなくなると思っても次の海外一人旅はやはり緊張するでしょうし、緊張することは気持ちの良いものでもないので、なんとかしたいですよね。まずはどうして緊張するのかを明らかにしてから、その対処法を考えてみたいと思います。

なぜ緊張する?

大まかに下の三つかなと思います。

  • 言葉の壁(英語)
  • 外国人に慣れていない
  • 生まれて初めてのこと、または慣れていないことをうまくやらなければならない

この上の三つが絡み合って緊張を生み出すわけですが、理解しやすいように分割して考えていこうかと思います。

言葉の壁(英語)

まずはこれでしょうね。僕も英語を喋るのが嫌でニューヨークの空港の椅子に1時間座っていたり、オーストラリアの小さい眼鏡屋の前を何度も往復した思い出があります。

慣れない英語を話すことは緊張しますが、まずは英語を難しく考えない事です。This way?This one?That train? How much? How far?とかきちんとした文章にしなくても結構用は足ります。英語のテストでいい点数を取ることを考えるのではなく、自分の要求を満たしつつ、いかに状況を切り抜けるのかに注力しましょう。常に笑顔でリラックスしていれば単語程度の英語力でもかなり好印象です。

さて、その次ですが、なぜか英語で会話をする時に自分は英語がペラペラな前提でいると思います。そんなことないと思うでしょうが、多分相手の言っていることがある程度理解出来る前提でいると思います。どうしてそう言えるかというと、日本では相手の言っている事が全くわからないということはないですから、もしそういう事態に陥った場合、ほとんどの人はパッと対処法が浮かばないと思います。要するにそういう訓練が出来ていないわけです。

まずはペラペラである前提は無理があるので、もし混乱してきたら、英語がよくわからないことを途中で相手に伝えた方がいいです。相手も一言こちらが英語を発すれば一瞬でネイティブでないことくらいはわかりますが、ただ、どの程度理解してどの程度理解していないのかまではわかりません。

というわけで、通常の基礎的な英語に加えて、よくわからない状況になったら英語で質問するということを練習しておくと役立つと思います。今僕があまり緊張しなくなったのは、わからなければ聞けばいいと思っているからだと思います。

以下にいくつか状況を打破するための英語を書いておきます。僕は英語の先生ではないですが、調べるのが面倒な人は僕の作った英文でも通じると思うので参考にしてください。微妙な状況を打破するための英語は意外と大事ですし、何度でも繰り返し使えますから覚えておいた方がいいですね。これをスマホや小さいノートにでも書いておいて、必要な時にそれを引っ張り出せばいいと思います。

ちょっと待ってください、英語がうまくなくてよくわからないのですが、自分はどうしたらいいのですか?
Oh, sorry, my English is not very good. Could you tell me what I should do?

どこでお金を払ったらいいですか?テーブルですか?
Excuse me, where should I pay for it at? Table?

もう一度言ってもらえますか?
Sorry, could you say that again?

それはどういう意味ですか?言っている事がよくわかりませんでした。
What do you mean? Sorry, I couldn’t catch what you said.

相手側も最初からこちらが全く理解出来ていないという反応は失礼ですので、その辺は気を遣っています。こちらが全く英語が出来ないと知れば、向こうもそれなりな対処をしてくれますし、親切な人なら手を引いてあちこち連れて行ってくれることもあると思います。ただ、それはこちらが先に言わないとかなり失礼ですから最初からそこまではしません。

お互いに一番困るのは意思が伝わらない時です。何が欲しいのか、どうして欲しいのか、わからないなら何がわからないのか、というところですね。日本で外国人があなたに拙い日本語で話しかけてきた場合を思い浮かべてみてください。

もし英語が浮かんでこなければジェスチャーでもなんでもいいです。なんとなく言葉を使わなければならないと思い込んでいると終了してしまうので、使えるものはなんでも使いましょう。とにかく相手に伝わればそれでいいです。表情と英単語と筆談とジェスチャーを組み合わせれば大抵のことは表現出来ると思いますし、それを相手はおかしな事だとは微塵も思いません。相手も微妙な空気が流れるくらいなら筆談でもジェスチャーでも望むところだと思います。

英語で緊張するのは、何か微妙な空気になった時の対処法が無いからです。そういう微妙な空気を打開するための対処方法を用意して望めば大分緊張も和らぐのではないかと思います。とにかくよくわからなければあらゆる手段を使って質問するという事ですね。

あと、最近はスマホの翻訳アプリも相当使えると思います。僕も以前バリ島でドライバーと話す時にGoogle Translateというアプリを使って会話をした事があります。最初は英語で話していたのですがドライバーがあまり英語がわからなかったので、アプリに英語を吹き込んで翻訳したインドネシア語をアプリで喋らせたら、すぐに納得してもらえて感動した事がありました。この時は二つのことに感動して、一つは僕の不完全な英語をアプリが完璧に理解したことと、それを瞬時にインドネシア語に翻訳して音声で話したことです。テクノロジーもここまで来たのかと随分感心しました。

バリ島のスーパーで食べ物を買う時もアプリでカメラを使って翻訳したいパッケージを写すと画面に英語で翻訳された単語が出てきます。塩味なのか、甘いのか、辛いのか、魚が材料なのか、豚肉が材料なのか、というのがすぐにわかって大変便利でした。参考までに。

というわけで、簡単に解決策を書くと、、、

言葉だけに頼らずあらゆる手段を使って意思の疎通を図る。相手の言っている事はよくわからないだろうという前提で対処方法を考えておく。

外国人に慣れていない

外国人慣れは意外と影響が大きいです。特に日本は先進国と言われている国の中ではとりわけ外国人が少ないので、日常的に色々な国の人と接するような環境ではありません。見た目が違うという理由だけで自分とは全く違う生き物、もしくは全くわからない生き物と自然と思ってしまう人も多いと思います。しかも外国ですと自分よりも相手の方がパワーがあるわけですから、それは当然緊張もします。

以前オーストラリアで海を眺めていると、お父さんと小さい息子の二人組が近づいてきました。子供は6−7歳くらいでしょうか。お父さんは我々に、どこから来たの?と尋ねたので日本から来ました、と答えました。するとお父さんは息子に向かって、ほら、この人達は日本から来たんだよ、と言いました。

しばらく会話をしてからこの親子は立ち去ったのですが、このお父さんは息子に教育していたのだと思います。見た目の違うアジア人とちょっと話してみよう、という課外授業ですね。オーストラリは多文化主義を標榜している国ですから、こういう教育はとても大事だという共通認識があります。立派なお父さんだなと思ったものです。

別の機会で、オーストラリアのキャンプ場のトイレで友達を待っていたときに、白人の小さい女の子がトイレに向かって歩いてきました。すると僕の目の前で突然走り始め、トイレの手前で再び歩きトイレの中に入っていきました。僕の印象では、この女の子はアジア人である僕が怖くて、駆け足で通過したという感じです。まぁ、可愛いですけど、アジア人が怖いという感覚があるんだなと少し新鮮でした。こういう感覚があるから、海で出会ったお父さんみたいな教育が必要なのですね。

今まで色々な外国人と接してきました。僕は「違い」を知るのが好きみたいで、旅をするのも日本との「違い」を知りたいのだと思うのですが、僕は外国人と接するのも旅のように感じています。もちろん日本人との「違い」というのも面白いのですが、それ以上に面白いのは日本人と「同じ」という部分です。

例えば誰でも嫌なことをされれば傷つきますし、褒められれば羽が生えたように嬉しいです。誰しもが将来の幸せのために一生懸命生きていますし、うまくいかなければ地の底まで落ち込みます。どの人種も人間としての基本は全く同じです。何も変わりません。一緒にいて、そういう部分を身近に感じられると、あー同じ人間だなぁ、と思います。当たり前ですがそれを目の前で感じると、本当に見た目が違うだけで中身は同じだなと思うようになります。

ただ、それはやはりある程度経験が無いとそうも思えないでしょうから、まずは外国人の存在に慣れる事が大事だと思います。

東京であれば、六本木や新宿なんかに行けばたくさん外国人がいます。出来れば日本語でいいので話してみればいいと思います。この前東京の下北沢でスタンドアップコメディを見に行きました。英語でやるコメディショーなのですが、お客さんの3/4は外国人でした。そういうところに遊びに行ってみてもいいと思います。Youtubeで外国のテレビもたくさん見られるようになりましたので、そういうのを見てみてもいいと思います。

とにかく慣れる事

これにつきます。上記に挙げた方法以外にも色々とあると思うので、模索してみてください。

生まれて初めてのこと、または慣れていないことの連続

これは誰でも緊張しますよね。うまくやらなければならない状況だと思っている場合は特にです。フライト後の入国審査、バスのチケットの購入、ミュージカルのチケット購入、お店での買い物なんかですよね。

イギリスに行ったとき、宿泊に付いてくる朝食を食べに食堂に行きました。食べ放題スタイルのオレンジジュースや食パンなんかを取って席に座ると、料理は何にするのかすごい美人のウエイトレスに聞かれました。緊張していたし、システム自体をよく理解していなかったので意味がよくわからず、いらないいらない、と断って怪訝な顔をされた事があります。テーブルの上にあった説明書きをじっくりと吟味するとどうやらいくつかのソーセージやスクランブルエッグなんかのメイン料理を追加料金無しで選べることがわかり、お腹も減っていたので心底残念に思いました。

周りを見回すとみんなスムーズになんの問題もなくやっているように見えます。そこへ自分が行って、何かヘマをして相手を困らせたら恥ずかしいとか思いますよね。しかもこれを英語でやらなければならないなら難易度マックスに感じるでしょう。何かよくわからないことを英語で聞かれたらどうしよう?といつも思っていたものです。これはもうしょうがないです。僕も昔はかなり緊張しました。

事前に手順や習慣を調べて知っておけば多少緊張も和らぐでしょう。それでもやはり緊張します。あとは考え方次第なのですが、ツーリストがよく訪れるような場所は不慣れな外国人ばかりなので何かやらかしても意外と相手のスタッフは気にしていません。特に見た目ですぐに不慣れな外国人とわかる場合は余計です。変な英語を喋ったり頓珍漢なことをしでかしても、ハイハイって感じで日常業務をこなすだけです。

では、上記を踏まえて僕なりの緊張しない方法を書くと、、、

事前にある程度リサーチしておく。最初から完璧にやらなければならないという固定観念は捨てる。わからないことは質問するぞと最初から心の準備をしておく。一番かっこいいのは最初から完璧にこなすことではなく、常にリラックスしていること。例え何かヘマをやらかしても、おっと、ごめんごめん、慣れていないからね、許してね、と笑顔で柔らかく受け止めることが出来ること、と心得る。

上記のことはもちろん簡単ではないですが理想を自分で持っているかどうかで変わるので、自分なりにどういう態度でいるべきかは考えておいた方がいいと思います。常にリラックスしている人は人間も大きく見えますから、心がけた方がいいかなと思います。

まとめ

それではまとめてみましょう。

言葉の壁:言葉だけでなくあらゆる手段を駆使して積極的に質問し、よくわからない状況はそのままにせずに打破しよう。

外国人に慣れていない:皆同じ人間だから恐れることはない。まずは接触してみて慣れよう。

生まれて初めてのこと、または慣れていないことをうまくやらなければならない:初めてやることに失敗はつきもの。常にリラックスして笑顔で冷静に対処しよう。

最後に

NASAの宇宙飛行士に宇宙に行くのは怖くないのか?という質問がありました。ある宇宙飛行士は全く怖くないと答えたそうです。なぜなら機材側にはバックアップのシステムが何重にも備わっているし、不測の事態が起きた場合の訓練を何年にも渡って体に叩き込んできているので、もし何かが起きたら黙々と手順に従って作業をするだけなのだそうです。パニックになっている暇は全くないそうです。

究極の危機管理が必要な生死がかかった状況はそんな感じですが、それに比べれば海外一人旅なんて遊びです。宇宙飛行士のようにある程度は準備して、あとは笑いながら気軽にやりましょう。






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