MVアグスタ ドラッグスター800(2019)に試乗してみた

agusta dragster800 Motorcycle
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MVアグスタのドラッグスター800RRを試乗したので、そのインプレをしたいと思います。

MVアグスタ ドラッグスター800(2019)に試乗してみた

MVアグスタに興味を持ったきっかけはアメリカのYoutubeチャンネルで何台かのスーパースポーツを比較してどれが良いのか議論するというShootoutというのを見ていた時でした。そこでホンダやヤマハのバイクを差し置いてMVアグスタが一番人気で、5人ほどいたプロのテストライダーのうち確か3人くらいがベストバイクとしてMVを選んでいました。今となってはどのビデオでどの車種が出ていたのかわからないのですが、MVってそんなに良いバイクなのか?と不思議に思ったわけです。あれだけMotoGPで戦う技術がある日本のメーカーがMVアグスタに負けるというのがちょっと信じられなかったわけです。

僕は試乗会でいろいろなバイクに試乗するのが好きであちこち出かけているのですが、今までMVに出会うことがありませんでした。今回近場でMVアグスタに乗れるチャンスがあったので早速出かけてみました。試乗出来るのはF3(2019)とドラッグスター800RR(2019)だったのですが、今回はドラッグスターを選びました。

MVアグスタ ドラッグスター800(2019)の外観

まずバイクを目の前にした見た目の印象は、とてもヤマハのMT-09に似ているというものでした。エンジンも3気筒ですし、ちょうど色もグレーと蛍光の黄色だったのもあると思います。ヘッドライトはドカティのモンスター風ですね。テールライトはなんだか見たことないようなデザインで立体的な形をしています。ただ、僕としては大きな灯火類にはそれほど魅かれないので、もう少し小さくても良いかなと思いました。真後ろに着くと本当に明るくて、目の前が真っ赤になるように感じるくらいです。

MVアグスタ ドラッグスター800(2019)のライバルは?

このバイクのライバルが何になるのかというのは難しいところですが、洒落たイタリアンバイクという括りならドカティのモンスターでしょうし、3気筒のストリートファイターという括りならMT-09かトライアンフのストリートトリプルかなと思いますが、値段で考えるとやはりドカティのモンスターがライバルになるのかもしれません。3気筒が好きで3気筒エンジンのバイクに絞って買うという層が果たしてどれだけいるものなのか。

MVアグスタ ドラッグスター800(2019)に乗ってみる

それでは早速乗ってみます。跨ってみると意外と前傾姿勢で、普段DR-Z400SMに乗っているので、果たしてこの姿勢で長時間ツーリング出来るのかと、ちょっと不安になるくらいです。エンジンをかけてみると3気筒独特の音がしますが少し抜けがいい感じがします。音の輪郭がはっきりしている感じでしょうか。MT-09の少し湿った感じの音とはちょっと違います。走り出してみると当たり前に普通に走ります。大きな通りに出てアクセルをグッと開けてみると、先ほどのYoutubeチャンネルでMVの人気が一番高かった理由がわかった気がしました。というのは音が強烈に良いのです。3気筒というより、歯切れの良いシングルエンジンが三つある感じ。ババババっという音がたくさん鳴っている感じです。この音は他では聞いたことないですね。とにかく気持ちの良いサウンドで、音自体も結構大きく感じるので車検もギリギリな気もします。加速も強烈でMT-09と似た感じです。ただ、これを乗る前にインディアンのFTRに乗ったので、暴力的な加速とまでは思いませんでした。ちょっと比較対象が悪かったですね。

Indian FTR1200S(2019) 試乗
DR-Z400SM(2009) インプレッション

後半でオートシフターを試してみました。オートシフターを使ったのは初めて。アップもダウンも試してみたのですが、不思議と感動はしませんでした。あ、入るのねって感じですね。信号から信号への200mくらいのちょっとした加速で使ったので、無理やり感がちょっとありました。もちろん全開ではなく、軽くグッと開けるくらいの加速だったのですが、シフトショックもあまり無く、よく出来ているとは感じました。ただどうしても必要なものかと言われると別に無くてもいいですね。停車、発進以外でクラッチを使わないので、左手が疲れてレバーが握れなくなるということは無くなると思いますけど、オートシフターがあればもっと楽しくなるかと言われると、どうでしょうね。試乗程度ではあまり必要性を感じませんでした。ただシフトアップやシフトダウンでどうしてもギクシャクしてしまう人は、これがあるとバイクに乗るのが楽しくなるかもしれません。とにかくギアチェンジがスムーズで速いですので。

MVアグスタ ドラッグスター800から降りてちょっと考えてみる

公道での10分程度の試乗の感想としてはこんな感じなのですが、ここで少しスペックを通してMT-09と比較してみたい思います。

まず価格ですが、MT-09のSPモデルと比較して¥1,258,600の開きがあります。もう一台別のバイクが買えそうです。エンジンですが排気量がMT-09が845ccに対してMVが798ccとMT-09の方が50ccほど上回っています。MT-09が116PS/10,000rpm、87Nm/8,500rpmに対してMVは140hp/12,300rpm、87Nm/10,100rpmですので、これだけを比較するとMVの方が高回転エンジンという感じがします。圧縮比がMT-09が11.5 : 1に対してMVが13.3:1でMVの方がかなり高圧縮エンジンです。これもあの歯切れの良い音につながっている可能性がありますね。

重量ですがMT-09が装備重量で193kgに対してMVは乾燥重量168kgということなので直接比較が出来ないのですが、もしかしたら装備重量でMVが多少軽いかもしれません。人によっては重要なポイントのリアタイヤのサイズですが、MT-09が180サイズに対しMVが200サイズとなっています。これはリアビューがかなり違いますね。性能的に必要かどうかで言うと、200というのは必要ないでしょうけど、バイクはそれだけではないですからね。見た目として太いリアタイヤが必要な人はMVが非常に魅力的に感じるでしょう。ただ、信号待ちでドラッグスターの真後ろについた感想で言うと、眩しいくらい明るいテールランプのせいでリアタイヤには目が行きませんでした。それにあのスイングアームから生えているナンバーステイのおかげでリアタイヤが隠れてしまっている感はありますね。これはMT-09も同じですけど。スペックシートからはこんなところでしょうか。

価格の違いをどこに見出すかということですけど、確かに細かい造りやデザインはMVの方が凝っていますが、あの価格差ですと当たり前の気もします。僕としてはあの価格差を納得させるには、もう少し圧倒的な何かが欲しかった気がします。例えばKTMのスーパーデューク1290RやドカティのM1200ほどの唯一無二感があればもう少し説得出来たのかなとは思います。まぁ、その辺は好き好きで、楽しいバイクであることは間違いないと思いますから、価格に納得出来れば最高のバイクだと思います。

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