具体的なAirbnbの使い方はたくさんネット上にありますので、そこから一歩進んでAirbnbを利用して宿を確保するときに、より安く泊まるための方法について書いてみようと思います。今までマレーシア、韓国、中国、バリ島でAirbnbを使ってきました。その経験から得られた知識から書いてみようと思います。
エアビーアンドビー(エアビーAirbnb)必勝法 (使ってみてわかったもっと安く泊まるための使い方)
いきなり予約しない
Airbnb上でいくつか宿を絞り込んだ後に、いきなり予約をせず、まずはそれぞれにメッセージを投げてみます。いきなり予約ボタンを押してしまうと、民泊ですから相手がどんな人なのかもわかりませんし、宿の詳細が本当にそうなのかも確かめられませんし、あまり良いことは無いです。
質問はなんでもいいですが、例えばシャワーはお湯が出る?とか、窓から見える景色はどんな感じ?とか気になることを質問してみましょう。Airbnbのサイトに出ている宿の詳細は実は実際とは違うということはよくありますし、例えばホットシャワーは絶対必要とか、速いwifiが絶対必要とか、譲れないものがある場合も確認の意味を込めて、今一度聞いてみた方がいいです。
いきなり予約しないというのは、もちろんこのようにわからないことを聞く意味もありますが、それ以外にも理由があります。まずはこちらが宿の検討をしていることを相手に知らせる必要があります。なぜなら、それを相手が知って初めて諸々の交渉が出来るわけで、まずは交渉する時間を得るためにも、後述するスペシャルオファーをもらうためにも、まずはジャブとしてメッセージを送信してみて、どんな返事が来るのか待ちましょう。
Airbnb内にはどのくらいの早さで返信が来るのかがわかる表示がありますが、やる気のある宿はすぐに返信が来ます。24時間を過ぎても返信が来ない場合は、ちょっと考え直した方がいいかもしれません。経験上、早い人は1時間以内に返信が来ます。そういう人の方が交渉が早く進みますし、宿泊している時に何かあった場合でも比較的早く対応してくれるのでいいと思います。
Airbnbは個人や家族経営の場合が多いですから、相手の態度や人柄が全体に大きく影響します。質問に対する答えからも相手の態度や人柄というのはある程度計れますので、まずは相手がどういう人なのかを知ることが大事な訳です。例えば以前wifiのスピードを質問したときにすぐに15MBと答えが返って来たので予約をしたのですが、しばらく後に実は実測したら4MBしかないので、もし気に入らないならキャンセルしてもいいよ、と丁寧な謝罪の言葉とともにメッセージが来ました。別に4Mでも十分だったので、そのまま泊まることにしたのですが、その宿は常にその人が真摯に対応してくれて非常に気分が良かったです。そういう人柄がメッセージからある程度読み取れます。逆に会話が全く噛み合わずに良い条件の宿にもかかわらず諦めたこともあります。拙い英語でのやり取りなのである程度は仕方ないですが、それを差し引いても会話が全く噛み合わないならやめておいた方が無難です。
宿によっては最初のメッセージのやり取りの後すぐにスペシャルオファーを出してくれることがあります。スペシャルオファーは割引してくれるということですから、これは検討に値します。相手も何かしらの理由で割引してもいいから宿泊客が欲しい状況にあるというわけですね。誰も泊まってくれないなら収入はゼロですから、割引してもいいから誰かに泊まって欲しいということかもしれませんし、まだ始めたばかりでレビューが欲しいのかもしれません。このスペシャルオファーは何も質問をしないですぐに予約した場合はもらえませんから、先にまず「あなたの宿を検討していますよ」ということがわかるメッセージを質問という形でまず送信する必要があるわけです。
交渉してみる
メッセージでやり取りした後にスペシャルオファーがない状況であれば少し割引をしてもらえるか聞いてみてもいいと思います。少し予算オーバーなんだけど、そこをなんとかしてくれたらあなたのところに決められるんだけど、と素直に申し出てみましょう。相手も人間ですから一生懸命仕事をしているにもかかわらず無意味に大幅値引きしろと言われるとカチンと来ますから、相手へのリスペクトを持ちつつ交渉してみましょう。宿によってはそこでスペシャルオファーを出してくれる場合もあります。例えば空港からの送迎とか、バリ島ならバイクのレンタルとか、そういう付随する費用も一緒に交渉のテーブルに乗せてもいいかもしれません。例えば宿泊料金の値引きが出来ないなら、送迎を安くしてくれない?とかバイクのレンタル料を安くしてくれない?とか、要は相手も納得の金額で合意すれば言い訳です。国にもよりますが、大抵の場合は交渉する余地は十分にあると思います。ある程度は値引きの余地を残して値段設定をしている場合もあるでしょうから、その辺は相手の言いなりになる必要はありません。何事も交渉次第です。
現地で宿泊を延長するのも一つの手
ここからはちょっとした裏技の類なのですが、現地で宿泊を延長出来るなら、さらに安く泊まれる可能性があります。というのはAirbnbの手数料はホスト側3%、ゲスト側で最高12%、合計で最高15%ほどかかっているのですが、宿主に直接延泊を申し出れば、これをカット出来ます。通常ゲスト側の手数料はホスト側は関知しませんので、そのままホスト側の料金を言ってもらっても、自動的に最高で12%安くなることになります。最初はこのことをそれほど意識していなかったのですが、バリ島である宿に1ヶ月宿泊後、宿主に「次はどうするの?もしまだバリにいるなら安くするよ」と次の1ヶ月の宿泊料をオファーされました。確か元々月3万5千円ほどだった宿泊費がいきなり2万8千円ほどになってびっくりした経験があります。こちらが一言も値引きを要求してないのに7千円ほどの値引きだったわけです。Airbnbの手数料を差し引いても大きな値引きです。それだけ競争相手が多く、部屋を埋めることが難しい状況だったのかもしれませんが、ちょっとびっくりしました。ついでにバイクの月のレンタル料金もちょっと安くしてよ、と申し出たところ2千円ほど安くなったと記憶してます。もちろんどこでもこれだけの値引きが出来るわけでは無いですが、最大15%のAirbnbの手数料を差し引くだけでも安くなりますので、安くなって当然といえば当然です。
少し付け加えると、同じ宿が複数の予約サイトに登録していることがあると思うのですが、他の予約サイト、例えばBooking.comと比較してAirbnbの方が安い値段で出ている場合が多いと思います。ちょっと気になってどっちが安いの?と宿主に直接聞いたことがあるのですが、Airbnbの方が安いと言っていました。今後永久にAirbnbの方が安いということも無いでしょうが、一旦Airbnbの安い料金で宿泊している客に、延長するなら例えば少し高いBooking.comの料金を適用するということもないでしょうから、最初に安い方で宿泊を開始すれば、その後の延長も大抵は最初の値段がベースになりますからその方が良いと思います。逆にいうと、もしBooking.comや他のサイトで安く出ているのを発見したなら、それを交渉の材料にしてもいいかなと思います。
宿主と直接交渉で延泊する技は人気のある観光地で宿が不足気味ですと使えません。すぐに宿が埋まってしまって延長しようにも延長出来ないでしょうから。比較的潤沢に宿泊施設がある場所で、しかもどこも比較的空いているならば試してみてもいいでしょう。ダメなら他の宿に移ればいいやくらいの気持ちの方がいいと思います。同じ土地でさらに何泊か宿を取る必要がある時に、Airbnbで新たな宿を予約するよりも同じ宿を延長すれば最初より安くなる可能性大ですので、ご自身の旅のプランに合わせて試してみてください。
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